ATAMI海峯楼
静岡県熱海市春日町8-33
1995.03
旅館(ゲストハウス)
1,125.192 

でできた「縁側」によって、建築と海とを接続しようという試み。ガラスの箱は水の中に浮かび、水は絶えず溢れ続けてそのエッジを失い、太平洋の水と、建築の中に捕らえられた水とがひとつに融け合う。建築と自然とは、境界をガラスにする事によって連続されるわけではなく、縁側や庇などの水平面を媒介として、つに接続される。日本の伝統的建築は、そのような仕掛けに溢れていた。この建築の隣地にはブルーノ・ダウトが設計した「日向邸」(1936年)がたっており、ダウトはそこで〈建築とは形態ではなく自然との関係性である〉という日本建築の原理を実践しようとした。この建築はダウトへのオマージュでもあり、ダウトによって日本人が再発見した日本建築の伝統を、現代によみがえらせる試みでもある。

(隈健吾建築都市設計事務所HPより)

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